メランコリック
俺は一歩、藤枝に歩み寄る。
住宅の塀に追い詰めると、藤枝が透明な瞳で見上げてきた。
物凄く困っているのがわかる。
恐怖はない。ただ、困っている。
だから、俺は遠慮なくその顎をつかみ、唇を重ねた。
噛み付くように、大きく口を開け、藤枝の全部を飲み込む。
舌を絡めようとのばすけど、それは必死に逃げ回る。仕方ないので、身体を塀に押し付け、身動きを封じると、顔の角度を変え更にキスを深くした。
「んっ……ん……」
藤枝から漏れる声が心地いい。
キスしてみてわかった。なんだ、やっぱりこいつとしたい気持ちは本物だ。
こいつとしたい。
動物的な欲だ。
大嫌いだから、捕食してしまいたい。
俺に征服されて、泣きながら許しを請う藤枝が見たい。
もっともっと。
俺のことを考えさせたい。
時間をかけてキスを終えると、藤枝が濡れた唇を震わせて、それでもこちらを睨んだ。
住宅の塀に追い詰めると、藤枝が透明な瞳で見上げてきた。
物凄く困っているのがわかる。
恐怖はない。ただ、困っている。
だから、俺は遠慮なくその顎をつかみ、唇を重ねた。
噛み付くように、大きく口を開け、藤枝の全部を飲み込む。
舌を絡めようとのばすけど、それは必死に逃げ回る。仕方ないので、身体を塀に押し付け、身動きを封じると、顔の角度を変え更にキスを深くした。
「んっ……ん……」
藤枝から漏れる声が心地いい。
キスしてみてわかった。なんだ、やっぱりこいつとしたい気持ちは本物だ。
こいつとしたい。
動物的な欲だ。
大嫌いだから、捕食してしまいたい。
俺に征服されて、泣きながら許しを請う藤枝が見たい。
もっともっと。
俺のことを考えさせたい。
時間をかけてキスを終えると、藤枝が濡れた唇を震わせて、それでもこちらを睨んだ。