私達の永遠~それから
バタバタと支度を整え、留守中の郵便チェックと金魚の餌をタクヤに頼んだ。

後はタクヤが東京駅でバスに乗れるまで送ってくれると言うので、車椅子で乗車できるバスを手配した。

そしてケイとタクヤが二人電車で東京駅までチケットを買いに行った。

直前に私が不安になったので、なんとタクヤに故郷まで送って貰うことになった。

ケイが施設内しか車椅子を押した事がなかった為だ。


施設内はすべらかだが、外の斜めになった歩道や段差は簡単ではない。

不安だった。


すっかりヒッキーになっていたケイが、帰省が決まってから急にアドレナリンが噴出したように河原のランニングまで始め、毎日出かける用事はないのかと言い出したのだ。

数分のコンビニも嫌がってたのに、電車で東京駅だから驚いた。

後何日かとカウントダウンして興奮していたので、それにも驚いた。

嬉しくてユウにそれを伝えると、

『そんなにテンション高いと疲れる』

と、言った。

嬉しくないのか、暗い部屋でこもりきりのケイが元気なことが。

あんなに私や弟に会いたいと言っていたのに、それはないだろうと悲しかった。




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