私達の永遠~それから
朝になれば母が来ると言うのに、私達はなかなか眠れなかった。

母とは和解したはずが、だんだんまた母は以前の母に戻ってしまっていたから心配だった。

案の定だ。

よく眠れなかったし、ユウが仕事の都合で11時に起きるまで、部屋も暗くして静かに寝かせていなければならなかった。

朝までに何度かユウから文句もあり、勝手が違うから疲れてヘトヘトの所に、私でなくユウの携帯に母から迷子になっていると電話があった。

あんた誰?位普段と違う優しい口調でユウが受け答えして迎えに行った。

いい方と悪い方と両方予測していたが、私とケイは緊張で布団の中で縮こまって呼吸もままならなかった。

最悪の不安があった。




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