私達の永遠~それから
まもなく母が飛び込んで来て怒鳴った。
『もうこんな時間なのに、カーテンも開けずに寝てだらしがない!
そんな事をしてるから駄目になるんだ!』
私の胸がドクンドクンと脈打ちだした。
何か起こったらうまくおさめてくれとユウには頼んでいたが、ユウは私の母の前ではずっといい子でいるので私を守れない。
けれど弟位は守ってやって欲しい。
『僕が仕事に行くまで、暗くして静かにしてって頼んでるからだよ』
ユウが言うが母の罵倒は止まらない。
『さあ、ケイ君!さっさと支度してばあちゃんと今から電車でお城に行くよ』
「お母さん、お城だったら車椅子だから私は行けないよ。
ユウ君は仕事で押す人もいないし、慣れてない電車は危ない」
『ケイ君と二人で行くからいいんよ、ケイ君早く起きなさい!
いつまで寝てる!だらしがない!
行かないなら帰る!』
『ばあちゃん、高い金だしてわざわざ来たのに帰るんだ!
ケイ君それでもいいの!?』
ケイは私も兄もいないのに、十年近くぶりに再会したのに、怒鳴り散らす大好きだった変わり果てた母と、いきなり着替えて二人きりで出掛けると言う不安に布団をかぶり涙を流し始めた。
それを見た時、私の心臓は躍りはじめた。
母にバレないようにセルシンを噛んで飲み、そっと私も涙を隠した。
ケイの背中を撫でながら、私も一生懸命歩いてついて行くからケイも行こうと励ましたが、ケイは悲しくて震えていた。
背中越しに母の罵倒が続いていた。
殺し合っても不思議がない位だった。
ケイも私も深く傷ついていた。
ユウに
【行かないでくれ、母を殺すかも知れない】
とメールをしたら、近づいて来て発作で苦しむ私に、
『自分だけが辛いと思うなよ!俺やって間に挟まって辛いんだ!』
と、母に聞こえないように憎々しげに睨みながら言った。
私が母に毒づけないように、ユウもまた言えないのはわかる。
母が悲しむからだ。
でもその状況でパニック発作を起こして、それを悟られないようにして苦しんでいる時に言う事?
死にたいと思った。
『もうこんな時間なのに、カーテンも開けずに寝てだらしがない!
そんな事をしてるから駄目になるんだ!』
私の胸がドクンドクンと脈打ちだした。
何か起こったらうまくおさめてくれとユウには頼んでいたが、ユウは私の母の前ではずっといい子でいるので私を守れない。
けれど弟位は守ってやって欲しい。
『僕が仕事に行くまで、暗くして静かにしてって頼んでるからだよ』
ユウが言うが母の罵倒は止まらない。
『さあ、ケイ君!さっさと支度してばあちゃんと今から電車でお城に行くよ』
「お母さん、お城だったら車椅子だから私は行けないよ。
ユウ君は仕事で押す人もいないし、慣れてない電車は危ない」
『ケイ君と二人で行くからいいんよ、ケイ君早く起きなさい!
いつまで寝てる!だらしがない!
行かないなら帰る!』
『ばあちゃん、高い金だしてわざわざ来たのに帰るんだ!
ケイ君それでもいいの!?』
ケイは私も兄もいないのに、十年近くぶりに再会したのに、怒鳴り散らす大好きだった変わり果てた母と、いきなり着替えて二人きりで出掛けると言う不安に布団をかぶり涙を流し始めた。
それを見た時、私の心臓は躍りはじめた。
母にバレないようにセルシンを噛んで飲み、そっと私も涙を隠した。
ケイの背中を撫でながら、私も一生懸命歩いてついて行くからケイも行こうと励ましたが、ケイは悲しくて震えていた。
背中越しに母の罵倒が続いていた。
殺し合っても不思議がない位だった。
ケイも私も深く傷ついていた。
ユウに
【行かないでくれ、母を殺すかも知れない】
とメールをしたら、近づいて来て発作で苦しむ私に、
『自分だけが辛いと思うなよ!俺やって間に挟まって辛いんだ!』
と、母に聞こえないように憎々しげに睨みながら言った。
私が母に毒づけないように、ユウもまた言えないのはわかる。
母が悲しむからだ。
でもその状況でパニック発作を起こして、それを悟られないようにして苦しんでいる時に言う事?
死にたいと思った。