私達の永遠～それから
彼にも一応、用もないふりで電話したけど、隠し事だらけで私も話せず、彼も仕事が忙しかった。

ユウにも電話した。
子供はまだ生まれないのかと言う口実で、たわいない話をして切った。


まるで心残りを無くすように、一人一人電話をかけた。


ラウンジにはまだ人がいた。


最後に、昨年亡くなった知人の身内、弟さんに電話した。


実はあれ以来連絡を取っていた。

ちょうど、知人が亡くなった翌月に大きな地震があり、東北はもちろん関東もパニックになったのだ。

その頃から、支え合うような感じで、距離を取りながら連絡しあってきた。


血はつながっていないが、情で繋がっている、他人ではないような自分に近い感じだ。


親しくなりすぎて、お互いが気が短い為に、しんどくなり、喧嘩みたいになる位、他人より親戚並みの心の距離になって、それで幾度となく距離を取り直した。


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