私達の永遠~それから
また生家の家族だけが全ての、成人男性としては未熟な男と出会ってしまったのだ。

しかし、この出会いが私を暫くヒロ忘れさせてくれた。

いずれ一緒に暮らそうと言ってくれたのだ。

私は迎えに来てくれなさそうなヒロちゃんを待ちながら老けて行くだけの人生なんて嫌だった。

子供の頃から家族がいながらにして家庭の暖かみに飢えて来た私は、家庭に憧れていた。

辛く生き地獄のような思い出しかない町をユウの卒業と共に捨て去ろうと決心した。

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