私達の永遠~それから
「わかりました。
お体お大事になさってご無理なさらないで下さい」

『はい……』

フニャフニャ言っている。

こんな人間らしい会話ができる事があるなんて、今日のヒロの母親はどうかしているに違いない。

まあ、私は感情を殺して会話を済ませて電話を切った。

そしてまた規則正しく毎月振り込まれた。

何せあっちは弁護士会の会長が父親の同級生だから、変に威張っている。

だからこそ、その弁護士も養育費は支払わなくてはいけないものと認識している。

向こうの再婚とかで減額の申し出はあっても、停止は許されない事が弁護士には分かっている。

でもあちらの母親は、とにかく実際の年よりもかなりお年寄りかと思う位に脳内構造も昔造りだから、それを理解する部分が欠如しているから会話が成立しない。

うちの母より僅かに年下だが、ジャイアンを連れてきたと威張っている感覚でこられるのだから、まともに返事をしたら相手を馬鹿にする言葉ばかりに必然的になってしまい、不益である。

侮辱されているのはこっちなのだが、逆にこっちが侮辱罪を適用され兼ねない。

不平等で消耗する。





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