私達の永遠～それから
「自分が言ったらスッキリするからって、私に何でも言うの？

自分がスッキリしたら、相手は傷ついてもいいの？」

そして私はタクヤに、

「これからは私以外の女性と二人きりで会ったり、話したりするのは私が嫌だからやめて」

と、言った。

『何でそんな事しないといけないんだ！嫌だ！』

そんな山あり谷ありできたタクヤに、婚約破棄から半年後のある日私はついにキレた。

「何故あんな酷い仕打ちをして、平然としているの！」

と、怒りをぶつけた。

タクヤは初めて私の気持ちに気づいた。

急に敬語になり、さんづけで私を呼び、玄関先で小さくなった。

そして謝った。

そして私にどうしたいのか聞いた。

男として慰謝料を払うとも言った。

私は自分でもどうしたいのかわからないと言った。

ただ今までとは違い、タクヤを信じられない事、ヒロを胸から追い出せない事、たとえタクヤをまた愛してもヒロを忘れたりは出来ない事を言った。

そしてタクヤに対しては、別れると言い放ったが、それは自分でも無理していると分かっていた。

別れて数日ですぐに、たとえ二人に別れがきても、今が別れる時ではないから、自然にそうなるまで無理せずに側にいようと言う事になった。



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表紙・目次

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