私達の永遠~それから
『今父さんの店の前だけどどうしようか。
名乗りをあげようか』

ユウからの翌日の電話に私は慌てた。

ユウが傷つくかも知れない。

店に電話したらカズはいなかった。

いないみたいだと言うと、黒塗りの車が入って来たと言う。

「カズ君かも知れないよ。
でも気をつけて」

母にも釘を刺したのだ。
今カズがどんな暮らしかわからないから、調べてからユウの耳に入れようと。

なのに……。
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