我妻はかごの中の鳥
原因は昨日の居眠りと思いたい。
だって、今の裸が原因とか思うと…なぜか申し訳なくて。
頭が一気に覚めて、まずは体を暖める作業に取りかかる。
布団から出ようとすると、無意識らしく追いかけてくっついてくる。
なんだこの可愛さ。
苦悩しながらもまず自分の服を着て、くうくうと眠る瑠璃を見やる。
まだ起きる気配はゼロ。
…昨日、ちょっと無茶させたし。
だから、前ボタンタイプのパジャマなら着せられるか。
布団を捲ると、寒いらしく猫みたいに丸まった瑠璃。
「…んっ…」
造形品みたいに綺麗な裸に、ちょっと戸惑う俺。
それでもまあ、見慣れてないと言えば嘘になる関係。
なんとかパジャマの上を着せることに成功した。
下は…ノーパンで我慢してもらう。起きたはいてくれ。
ぼふっと布団を頭から被せ、その足で冷蔵庫に向かう。