我妻はかごの中の鳥
「最高」
今度は俺が抱き締める。
またソファに行かないように。
否、逃げないように。
柔らかな体を腕に閉じ込める。
肩が強ばっていて、愛らしさが増した。
「毎日やろうよ」
「絶対や…!」
拒否されてしまった。
「……お兄ちゃんに報告しなきゃ…は、離して…」
「やだ」
「ばっ…」
腕の中の小鳥は、実兄にだってやりたくない。
俺だけ、このかわいさを知ってればいいんだから。
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