我妻はかごの中の鳥
最高級で検索したのを取り寄せただけだから、いまいちよくわからない。
けれど、瑠璃心を掴んだのならこっちのもんだ。
「欲しい?」
こくこくと勢いよく頷く。
「なら、何が出来る?」
「…?」
「俺のために、どのくらいまで奉仕できる?」
――俺は、意地悪だ。
彼女を知りたいから、困らせる事をしてしまう。
案の定、彼女は小首を傾げて。
「…胞子」
「奉仕っ」
ここでまさかのボケたか。
?もつけずに、無表情でボケるんだから。
調子が狂ってしまう。
「じゃあまずはさ、俺のことぎゅって抱き締めてみて」
「ぎゅ…?」
最初は優しくしようという魂胆である。