四神の秘宝



「いやいや、覚醒ってなに?私は普通の一般人だよ?」



「そのことは今向かっている部屋で話す。お前が知りたがってること、全部だ。」


相変わらず無表情だなぁ。


笑えばエクボができてかわいいのに。


「ねぇ、あんたはさ、なんで笑わないの?もっと笑いなよ。じゃないと、そのエクボさんが出番なくて可哀想だよ?」



「.....璃玖だ。」




「え?」



「俺の名は、あんたではない。璃玖だ。」



「わ、分かったよ。璃玖。」



「ん。」



へんなの。そんなに名前で呼んでもらいたかったんかね。


まぁ、少し耳が赤くなっているのは、気づかなかった事にしておこう。



< 32 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop