四神の秘宝
「いやいや、覚醒ってなに?私は普通の一般人だよ?」
「そのことは今向かっている部屋で話す。お前が知りたがってること、全部だ。」
相変わらず無表情だなぁ。
笑えばエクボができてかわいいのに。
「ねぇ、あんたはさ、なんで笑わないの?もっと笑いなよ。じゃないと、そのエクボさんが出番なくて可哀想だよ?」
「.....璃玖だ。」
「え?」
「俺の名は、あんたではない。璃玖だ。」
「わ、分かったよ。璃玖。」
「ん。」
へんなの。そんなに名前で呼んでもらいたかったんかね。
まぁ、少し耳が赤くなっているのは、気づかなかった事にしておこう。