四神の秘宝
「わぁ......」
部屋にある浴衣は赤、黄、青、紫、緑、桃、本当にたくさんあって、凄く綺麗だった。
「どれか選べ。」
「え?この中から!?」
「そうだ。」
む、むりむり。
全部綺麗だし、優柔不断だし...
「り、璃玖がえらんで!」
「なんで俺がえらばないといけないんだ?」
な、なんでって....
「ゆ、優柔不断だから...」
「はぁ...分かった。少し待ってろ。」
そう言うと、璃玖は、奥の方に消えていった。
「それにしても、不思議な部屋だなぁ」
見た目そんなに広くなさそうなのに、凄く奥行を感じるこの部屋の天井には、不思議なもようが掘られていた。
「亀...と、龍と、鳥と...虎???」
寺を中心として、上に亀、右に龍、
下に鳥、左に虎が居るという、なんとも不思議な模様だ。