四神の秘宝
「じゃ、じゃあ、今までお父さんとお母さんとの暮らしは何だったの?
愛してるっていってくれたのも、可愛いっていってくれたのも....
全て、嘘だったの...??」
「それは違う。お前の親は本当の娘のようにお前を愛していた。
血がつながっていなくても、本当の娘だと思い、接してきたはずだ。
そうでなければ、こんな奴に育つ訳がないだろ。」
顔はニヤッとしているけど、少し優しそうな璃玖の笑顔に不安は無くなり、
涙が出てきた。
「莉優の親たちのおかげで、妖界と日本には、また、平和が戻った。
だが.......」
「だ、だが..?」
急に難しそうな顔をした璃玖に、嫌な予感を抱きながら聞き返した。