Honey♥Bitter
それでも
あぁ……翼くんが通りかかってくれて良かった
と安心した途端、ふと泣きそうになった
「おい、いつまで…………」
泣きそうになってるあたしに気付いたのか
翼くんは少し黙り込んだ後に
「怖かったな……」
そう言って大きな手がふわりとあたしの頭を撫でた
あたしは小さくコクンと頷く
いつもと同じ甘い香り
広い肩幅と程よくついた筋肉
ドキドキ…
よく考えたら……
あたし達、今すごく近い……///
「だから言っただろ…
ボケッとしてたら襲われるって……」
あたしは再び無言で小さくコクンと頷く
ドキドキドキドキ…
というか緊張しすぎて声が出ない