多分、君は僕のことが嫌い。
ならば、一人でいるしかないじゃないか。
どうせみんな離れていくんだったら。
それなら最初から一人で居た方が楽じゃないか。
傷つくことも、悲しくなることも、辛くなることもない。
だから、僕は一人でいるんだ。
誰からも必要とされない。
誰のことも必要としない。
僕はそれでいいんだ。
そうして生きていくんだ。
"これからもたった一人で…。"
感傷的になってしまった気分を涙と一緒に拭いとり、騒がしくなってきた屋上を
あとにした。
校庭からこっちを見上げていた一人の生徒の視線には気づかずに…。