哀恋 アイレン
1,亜慰―アイ

柔らかい陽射しに
いつもの笑顔。

あぁ、君は

なんて可哀想なんやろ。

―――――
亜慰―アイ
―――――

「なぁ。」


「ん?何?」

笑うんやな、また…いつもの笑顔で俺を見る。

腕の中、小さく丸くなって見上げるその仕草はまるで仔猫みたいや。

そんなん言うたら
お前はまた笑うねん。

『猫みたいなんはお互い様やろ?』って。

そんなんちゃうわ、って俺も笑い返す。

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