哀恋 アイレン

ほんまに似た者同士やから、
分かってまう。

寂しいも
哀しいも
強がりも

全部伝わって来る。


「…っん…」

不意打ちの小さなキス。

少しだけ息を漏らすと、照れたように下を向いた。

「…なんで、分かったん?」

震えた声。

やって、伝わって来てん。

"寂しい"

「…別に、したかってん。」

「嘘やー。」

< 2 / 16 >

この作品をシェア

pagetop