彼女の非道
返り血が母の方へ飛んだ。


私は母の方へ寄り添った。


『お母さん、大丈夫?』

「琥珀…守ってくれてありがとう」


私の頭を優しく撫でる。



とても心地よかった。


「じゃあ、なんでお母さん…泣いてるの?」


言葉を詰まらせただただ泣いているだけで答えてはくれなかった。


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