眼鏡の下のキミ
ドタドタと階段をかけ下りた。





急いで席に着くと丁度いいタイミングで美味しそうな匂いがするトーストが運ばれてきた。





「分かってる?今日からお兄ちゃんに起こしてもらえないのよ?」




「分かってるよ」




実際今日起こしに来たのお母さんだったし。





「昨日、自分で起きられるって言ったくせに起きなかったわね」




う……。




「目覚ましかけ忘れたの!明日はちゃんとおきるもん」




「はいはい、ほら時間になるよ」





も、もうこんな時間?




私は走って駅に向かった。





この時間の電車に乗り遅れたら遅刻決定だもん!





高校2年生最初の日から遅刻なんて絶対に嫌だ。
< 2 / 24 >

この作品をシェア

pagetop