甘い時 〜囚われた心〜
車の中で桜華は雛子を抱き締め離さない。

「桜華…?」

「…ん?」

とくん…
とくん…

桜華の心音を聞きながら瞳を閉じ、気づかれないようにお腹に触れた。

「もう離さないで…」

それに答えるように額に口付けた。
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