無垢な瞳
クラス発表は、各クラスが一つずつ体育館のステージでテーマを決めて披露する。

一年から六年まで各学年四クラスずつだから二十四クラス分の発表になる。

発表順はあらかじめくじで決められていた。

僕たち六の一はくじ運がいいのか悪いのか、ラスト、二十四番目の出演になった。

「誰だよ。くじ引いたの?」

「ごめんね、私」

学級委員長が申し訳なさそうに言った。

「いいじゃん、トリはうちら以外にいないでしょ!」

みんながどっと笑った。
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