無垢な瞳
「おまえたち、よくがんばってきたな。この数ヶ月の間、おまえたちをみてきたけれど、先生はこのクラスの受け持ちでよかったなって心から思っている。何度もピンチがやってきたけれど、そのたびに違う方法を考えて乗り越えてきた」
芝山は教壇に立ち、一人一人の顔をしっかりと見つめる。
「卒業したら、みんなばらばらになる。学区の中学に行くやつらはまた会えるだろうけれど、受験組はめったに会えなくなる。今度のクラス発表は、6の1が全員でなにか成し遂げる最後の機会になるだろう。そのことを忘れずに、本番を迎えてほしい」
いつもは茶々を入れるユウキも下を向いている。
芝山の言葉が胸に染み入る。
それぞれがそう遠くない未来を意識していた。
芝山は教壇に立ち、一人一人の顔をしっかりと見つめる。
「卒業したら、みんなばらばらになる。学区の中学に行くやつらはまた会えるだろうけれど、受験組はめったに会えなくなる。今度のクラス発表は、6の1が全員でなにか成し遂げる最後の機会になるだろう。そのことを忘れずに、本番を迎えてほしい」
いつもは茶々を入れるユウキも下を向いている。
芝山の言葉が胸に染み入る。
それぞれがそう遠くない未来を意識していた。