無垢な瞳
「私、不安なの。このまま私どうなっちゃうんだろうっていう見えない不安がいつもどこかにあってそれに見張られているみたいで‥‥。だから知りたかったんです。おばさんがどうやってこの不安に打ち勝ったかってことを」

「わかるわ。いつも宙ぶらりんなんでしょ?不安とそうでないときの間を行ったり来たりしている」

「はい」

アキはうつむいた。

「でも、おばさんと話してちょっとわかったことがあるんです。もしかしたらいいことも悪いことも全部ひっくるめて私自身なのかな?」

「そうよ、今のアキちゃんがアキちゃんなのよ」

今の私が私なんだ。

誰かに肯定してもらえる安心感。

何よりも私が求めていたものなんだ。
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