無垢な瞳
幸がナビに住所を入れる。

「これで彼氏のとこに着けるわね」

「だから彼氏じゃないって‥‥」

アキは幸の言葉に笑うことなどできなかった。

心臓がどくどくと早打ちしているのが自分でもよくわかる。

ここまで来たが、果たしてアキはケンに会うことができるのだろうか。

ケンの祖父に門前払いされてしまうかもしれない。
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