無垢な瞳
6
「ただいま」
ケンが外出先から帰ってきた。
「おじいさん、ケンの新しい学校の体操服やらなんやら全部そろえてきましたよ」
「そろえるって言ったって、3学期だけなんだから前の学校のでいいんですけど」
ケンが申し訳なさそうに言う。
「何言ってるの、袴田の孫なんだから、きちんとしてちょうだい」
祖母はケンに冗談めかして言った。
「ケン、これ。おまえの大切な友達からだ」
袴田はアキから預かった手紙をケンに渡した。
「これは?」
ケンの顔色が変わる。
手紙の主がアキだと言うことにすぐに気づき、大声を上げた。
「実は今さっき、帰られたのだが‥‥。長谷川さん親子が見えて、話をされていった」
「アキが‥‥?」
「ケンが帰るまでなんとか待ってくれないかと頼んだんだが聞き入れてもらえなかった。すまない、ケン」
「すみません、ちょっと部屋で読んできます」
ケンは自分の部屋に駆け込むなり、手紙を開けた。
ケンが外出先から帰ってきた。
「おじいさん、ケンの新しい学校の体操服やらなんやら全部そろえてきましたよ」
「そろえるって言ったって、3学期だけなんだから前の学校のでいいんですけど」
ケンが申し訳なさそうに言う。
「何言ってるの、袴田の孫なんだから、きちんとしてちょうだい」
祖母はケンに冗談めかして言った。
「ケン、これ。おまえの大切な友達からだ」
袴田はアキから預かった手紙をケンに渡した。
「これは?」
ケンの顔色が変わる。
手紙の主がアキだと言うことにすぐに気づき、大声を上げた。
「実は今さっき、帰られたのだが‥‥。長谷川さん親子が見えて、話をされていった」
「アキが‥‥?」
「ケンが帰るまでなんとか待ってくれないかと頼んだんだが聞き入れてもらえなかった。すまない、ケン」
「すみません、ちょっと部屋で読んできます」
ケンは自分の部屋に駆け込むなり、手紙を開けた。