無垢な瞳
「結構身の回りにあるものよ。時間割もそうだし、道路標識も」

「言われてみれば‥‥って感じ」

アキが頷いた。

「例えば、これを見て」

コウの母が隣の部屋からカレンダーを持ってきた。

「まあカレンダー自体構造化されているんだけど」

月めくりのカレンダーで、各日にちを表す数字が大きく書かれている。

そしてそのそれぞれの数字に小さなポケットがついていて、メモのようなものが入っている。

「うちのカレンダーはさらに構造化されていてね」
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