無垢な瞳
日曜の朝、電車を乗り継いでK市にやってきた。
改札を抜けるとデパートや駅ビルが見え、人の多さに圧倒されてしまった。
プリントアウトしてきた地図を見ながら、駅の西口を目指して歩き出す。
「本当に父さんはここにいるのだろうか」
公衆電話を見つけたので、電話帳を探した。
最近は電話帳など使う人もいないのだろうか。
こんなにぎやかな場所にあるのに、電話帳は恐ろしいほどきれいで整然としていた。
島野大介という人をまた確認する。
やっぱり存在する。
電話帳の下のほうに、色が変わって古びてしまった数年前の電話帳があることに気づいた。
ページをめくってみる。
ここでも島野大介は存在していた。
改札を抜けるとデパートや駅ビルが見え、人の多さに圧倒されてしまった。
プリントアウトしてきた地図を見ながら、駅の西口を目指して歩き出す。
「本当に父さんはここにいるのだろうか」
公衆電話を見つけたので、電話帳を探した。
最近は電話帳など使う人もいないのだろうか。
こんなにぎやかな場所にあるのに、電話帳は恐ろしいほどきれいで整然としていた。
島野大介という人をまた確認する。
やっぱり存在する。
電話帳の下のほうに、色が変わって古びてしまった数年前の電話帳があることに気づいた。
ページをめくってみる。
ここでも島野大介は存在していた。