私売られました
りんかがおもむろに皿に顔を近ずけて手も使わずに食べているではないか

…まさに犬食い。

「なにいってんのあんた?箸なんてもん使わないでしょ普通」

「ハハハッリンカチャンはここのセイカツニナレスギタモンネ♪今は普通箸を使うんだよネ♪」

「…そーですよ。で、私の箸はあるんですか?」

私は犬食いなんて絶対嫌よっ!

「ミキチャン?ここのセイカツはね
オハシ使わないんだヨッ!だからまずはリンカチャンのように食べてミテ?♪ほらホラ早くしないと冷めちゃうぞー」

「……です。」

「エ?なんて?」

「犬食いなんて私は嫌です!!」

「エ?お腹減ってないのかな?」

…確かに減っている。胃に穴が空きそうで、喉から手が出るくらいに食べたい…

でも…

「お腹減ってません!」

犬食いなんて絶対嫌!

隣を見るとりんかがガツガツ食い散らかすように食べていた

「ミキチャンはプライドが高いねー。じゃあ、ご飯かたずけちゃうね?いいの?」

「はい!いいです。」

「フーン…つまんな(ぎゅぅぅぐるるるるッ」

男がいい終わる前にみきの腹からものすごいでかい音がした。

…あーもう。なんでこんな時になるのよ!

男はニタニタしながらこちらを見ている

「本当にかたずけちゃうよ?いーのカナ?」

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