私売られました
あれ…?


ここは何処だろぅ…

寝起きのようなぼーっとする意識の中美姫は辺りを見回した

六畳ほどの部屋。全てコンクリートで出来ている。部屋の真ん中には座卓。私が今寝ている出入り口と反対についている白いベッド。以外に何もなかった

時計も窓も無い…あれからどのくらい経ったのだろうか…

私はベッドから起き上がろうとして足を動かした。

ジャラジャラ

ん?

あれ?

動かない…

足元を見ると足枷がついていることが分かる。足枷の長さは丁度5mくらいだろうか。

つまり…この部屋から出られない…てことか…

私は諦めてベッドにまた横になった

ぼーっとしていると首が痛いことにきずく。それと同時に意識が失われる前のお母さんを思い出した。

金に目が眩んで娘を売った母。

狂った母。

どうして、そこまでして金が欲しかったの?
私がイラナカッタノ?
ねぇ。私これからどーなるの…?

頬に暖かい物が伝う
いつの間にか泣いていたのだ

ガチャッ!

「!!ッ」

みきは音がした方をじっと身構えた

そう。不意にドアが空いたのだ

そこには…
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