私売られました
「あれ…?ミキチャン怖いの?震えてるよ?」

そう男が言ってるうちにベッドの前まで男が来ていた。

私は怖いけれどゆっくりと顔を上げ、男と初めて目を合わせた…

「…えっ?」

私はその光景に目を疑った。
それは男ではなく、隣にいる少女だった
顔をみて全身から鳥肌がたったのがわかった。

すごく私と似ているのだ。
さっきは下を向いていたからわからなかったけれど
今は目を合わせている。
相手も私の顔をまじまじと見つめ、びっくりしているようだ。

私が目を疑ったのはそれだけではなかった

少女の首輪の内側に小さな針がついてたのだ

引っ張られたりすると針が食い込みとてつもなく痛いようにできている
針がある所が赤くなり少し血がでていた

私と少女がまじまじと見つあってるのに気づいた男が不意に口を開いた。

「ミキチャン。紹介するねっ
この子はりんかちゃんだよ♪ミキチャンを探すまでの間。僕寂しくて寂しくて…我慢出来なくてミキチャンと少しだけ似ている子と少しの間だけ暮らしてたの…
でも…ミキチャンが見つかったしもぉ、この子入らないや♪

リンカちゃんもやっぱりミキチャンに似てるけど、もう本物のミキチャンが見つかったからもー偽物なんか僕要らなくなっちゃった♪今までありがと♪
あーでも…このまま消しちゃうのも可愛そーだよね…

あっ!そーだっ!ミキチャンっ!ミキチャンが一番気に入ってる身体の部分って何♪?」

えっ消しちゃうって何?
私を探してた?
この子名前りんかちゃんって言うんだ…
今までこの男に散々ひどいことさせられてきたのかな?
一言も喋らないで震えてて…可哀想に

そんなことを考えて、男の問いかけに答えてなかった

「ミキチャン…?聞いてる?ミキチャンの一番気に入ってる身体の部分ってなぁにかな?」

えっ。そんなの言われたって…

私は少し考えて答えた。

「私は二重の目が一番気に入ってます。」

「だよねっ!僕もそう思ってたんだよー」

男がそういった途端に少女が声を張り上げてこういった

「いやぁぁぁっ!もぉやめてぇぇぇっ!
あんたなにいってるのよぉぉっ
死にたくなんかないいいいいっ!!!」

えっ?私はなにを言っているのかわからなかった
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