幼なじみはクールボーイ
「あ、髪上げて?」

そう言うと大人しく髪を上げる。

あ、サラサラ…

ペタッと貼ってからはっと気付く。

わ…す、すごい至近距離…

胸が高鳴って悠と視線が絡み合う。

恥ずかしいのはずなのに全く目をそらせない。

ドキン…ドキン…ドキン…

ガチャ

「悠〜、調子どう?」

美玲ちゃんが入ってきて思わずばっと離れる。

「い…や…。別にどうってことない」

「そ?体温計った?」

「8度7分」

「えぇ!?ちょっと大丈夫なの!?」

悠と美玲ちゃんがそんな会話をしている間、

私の心臓はまだドキドキなっていた。
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