幼なじみはクールボーイ
私はパタパタと足音を響かせて懸命に悠を追っていた。

「はあ…はあ…悠…ちょっと…待って……」

噂になってるから?

別に悠そういうの気にしない派だよね?

今までも悠、モテたから色んな噂あったけど、全部放っておいてたし、

気にもしてなかったのに。

…なのになんで私との噂だけ不機嫌なの!?

わけわかんない!

そんなに嫌!?

っていうか悠、最近不機嫌なこと多すぎだよ!!

「はぁ…はーーーー…
悠!!!!」

一回息を大きく吸って呼び止める。

と、ピタッと足を止めた悠。

「どうしたの?なんで怒ってるの?」

私に…怒ってる?

「…お前さ」

悠が口を開いて私の方を振り返った。

「…俺と付き合ってるって噂、どう思ってる?」

え……?
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