幼なじみはクールボーイ
「お待たせ…」

不意に声がして智美が来た。

「遅くなってごめん。相沢君もごめんね」

「いや…」

「ううん…」

智美は悠と私の返事を聞いて椅子に座る。

「な、何か頼む?」

「…いい」

う…

「それより立野君の話を聞きたい」

そう言ってまっすぐ私と悠を見る智美。

「…わかった」

私はそう言って、

「実はね…」

伊吹のことを話し始めた。
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