幼なじみはクールボーイ
放課後

「…智美、大丈夫?」

智美は体調を崩して昼休みに保健室に行ったので

智美の鞄を持ってお見舞いに来た私。

すると智美はぶわっと涙腺を崩壊させ、私にすがるように抱きついてきた。

「…美緒ぉ〜…私…私…」

えっぐ…えっぐ…としゃくりあげる智美の背中を優しく撫でる。

「私…やっぱり諦められないよぉぉ……」

そう言って更に涙を流す智美。

そんな智美の背中を撫でながら、私も悠のことを想う。

そうだよね…

諦められないよね…

「好きで…いいんじゃない?」

…ありきたりな言葉しか言えない。

でも…

「好きで…いいんだよ…」

私は智美にそう言い続けた。
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