幼なじみはクールボーイ
「うぅっ…ふえっ……」

学校で泣いちゃうなんて。

こんなのなったことなかったよ?

悠を好きになるまで…

壁にもたれかかって顔を覆う。

「うえっ…ん……」

声を押し殺そうとしても嗚咽が漏れてしまう。

こんなの誰かに聞かれたら…

「…桐乃…?」

っ……

顔を上げると驚いた表情をした…

「佐藤…君…」

佐藤君だった。

「桐乃…どう…した…?」

そう言って私の元に歩み寄ってくる佐藤君。
< 401 / 439 >

この作品をシェア

pagetop