幼なじみはクールボーイ
突然低い声が聞こえて腕が解かれた。

「な、なんだよてめぇ!
俺が先に…「…言っておくけどナンパじゃないよ。悪いけどこの子、俺の大事な子だから手ェ出さないでもらえる?」

そう言ってその人を睨んだのは…

「あ、朝陽…」

なんでここに…

学校は…?

「チッ…めんどくせぇ…」

その人はそう言うと去っていった。

「ふう…。美緒、大丈夫?」

「え…あ…うん…。
そ、それよりなんでここに?」

まだ終業式とかじゃないし…

「まさかの修学旅行。
ちょうど母さんにも呼ばれてたから自由行動で抜け出してきたんだよ」

え、えぇ!?

「い、いいの!?」

「大丈夫だよ、自由行動だからさ。
それにしてもよかった。美緒、あのままじゃ確実にまずかったよ?」

「う、うん…そうだよね…」
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