幼なじみはクールボーイ
私はにこっと微笑んで

スーツケースを持ち直す。

「私今日が旅行ってことすっかり忘れてた」

「ははっ、美緒らしいや」

伊吹はそう言うと私の後ろの方を見る。

「あ、悠が来た」

私は振り返って目を見開く。

「あ、朝陽(あさひ)!?」

朝陽は私を見て優しく微笑む。

「美緒、久しぶり」
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