無声な私。無表情の君。
こうして、長い長い1日は終わり、帰宅部である私は生徒玄関に行った。

下駄箱から靴を出そうとした。その時、ある物が視界に入る。

そう、私のメモ帳だった。

中を開くと、青い付箋が貼られていて、こう書いてあった。


【今朝は急にぶつかってしまってすみませんでした。コレ落としてたので拾っておきました。吉川】


吉川、聞いたことのある名前だった。
確か3年生で、バスケ部の主将。あんまり笑わないんだとか。

.........。
やっぱり私も謝らないとダメ?
ですよね。そうだよね。うんうん。

取り敢えず、バスケ部は体育館で練習しているばすなので、体育館に行って、すぐさま帰ることにした。


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