無声な私。無表情の君。
あ、いるいる。あの人だ。
「おーい!」
と言いたいけど、声が無い私はどうやって彼を呼ぼうか。
生憎、あっちは練習中だし。
彼女とかだったらすぐさま近寄ってくれるんだろうな。畜生ー!
「あれ?古田じゃん!どしたの?」
振り返ると幼なじみの千藤真琴(せんどう まこと)の姿があった。
サッカー部のエースストライカーで、ここ2ヶ月位、会話をしていない。
私はメモ帳を出して、筆談を始めた。
【吉川君に用事が】
幼なじみのコイツは少しだけなら文章を省略しても理解してくれる。
「で、俺に呼んでこい。と」
コクコク
「ったく、人使い荒いぜ?昔から」
と言いつつ、もう体育館の中に入っている。
何だかんだでイイやつじゃん?
千藤は小学生の時は、まこって呼んでたけど、中学生になってからは、お互い勘違いを避けるため、名字呼びになった。
いわゆる、中学生あるある?
そんなことを考えてるうちに、千藤は吉川君を連れて来てくれた。
「あ、やっべ!明日試合なのに練習しねーと!じゃ、またな!古田」
私はメモ帳1ページ目の【ありがとうございます】のページを開けて千藤に見せる。
勿論アイツは見ていないけど。
「おーい!」
と言いたいけど、声が無い私はどうやって彼を呼ぼうか。
生憎、あっちは練習中だし。
彼女とかだったらすぐさま近寄ってくれるんだろうな。畜生ー!
「あれ?古田じゃん!どしたの?」
振り返ると幼なじみの千藤真琴(せんどう まこと)の姿があった。
サッカー部のエースストライカーで、ここ2ヶ月位、会話をしていない。
私はメモ帳を出して、筆談を始めた。
【吉川君に用事が】
幼なじみのコイツは少しだけなら文章を省略しても理解してくれる。
「で、俺に呼んでこい。と」
コクコク
「ったく、人使い荒いぜ?昔から」
と言いつつ、もう体育館の中に入っている。
何だかんだでイイやつじゃん?
千藤は小学生の時は、まこって呼んでたけど、中学生になってからは、お互い勘違いを避けるため、名字呼びになった。
いわゆる、中学生あるある?
そんなことを考えてるうちに、千藤は吉川君を連れて来てくれた。
「あ、やっべ!明日試合なのに練習しねーと!じゃ、またな!古田」
私はメモ帳1ページ目の【ありがとうございます】のページを開けて千藤に見せる。
勿論アイツは見ていないけど。