月の花
本来なら朝は考え事などせず登校するのだが夢のせいで頭の中がモヤモヤしていた。
(あれは本当に夢だったのかな。もしかしたら俺気絶してた可能性も。なんせ実際に空中を飛ぶやつなんていないし、驚いて気絶してたのかもな。)
なんて情けないんだ、とぶつぶつ独り言を言いながら階段を降りリビングに向かう。
入るなり目の前にはいつもの光景…ではなかった。
「あら陽、おはよう。もうご飯できているわよ。早く座って食べなさい。」
「おはよう陽。」
両親が俺に朝の挨拶を交す。
ここまではいつもの事。
しかし、ここからが違う。
「おっはよーう!早く食べないと私が食べちゃうよん。」
…誰?誰なんだこいつは。
俺が座るはずの隣の席には見知らぬ女の子。
ん…?この子、どっかで見たことが…
「ほら陽!そこにずっとつったってないで早く食べなさい。遅刻するわよ。」
母は今まで存在しなかった女の子を昔から家族同然のように不思議がってなかった。
父もいつもの通り新聞を読んでいる。
おかしいだろこれ!なんで誰も思わないんだよ。
俺が女の子のことを聞こうとしたら母はいつまでも立ち尽くしている俺に睨みつけてきた。
母は怒ると父より強いし怖い。
一先ずは朝食を食べることにした。
(あれは本当に夢だったのかな。もしかしたら俺気絶してた可能性も。なんせ実際に空中を飛ぶやつなんていないし、驚いて気絶してたのかもな。)
なんて情けないんだ、とぶつぶつ独り言を言いながら階段を降りリビングに向かう。
入るなり目の前にはいつもの光景…ではなかった。
「あら陽、おはよう。もうご飯できているわよ。早く座って食べなさい。」
「おはよう陽。」
両親が俺に朝の挨拶を交す。
ここまではいつもの事。
しかし、ここからが違う。
「おっはよーう!早く食べないと私が食べちゃうよん。」
…誰?誰なんだこいつは。
俺が座るはずの隣の席には見知らぬ女の子。
ん…?この子、どっかで見たことが…
「ほら陽!そこにずっとつったってないで早く食べなさい。遅刻するわよ。」
母は今まで存在しなかった女の子を昔から家族同然のように不思議がってなかった。
父もいつもの通り新聞を読んでいる。
おかしいだろこれ!なんで誰も思わないんだよ。
俺が女の子のことを聞こうとしたら母はいつまでも立ち尽くしている俺に睨みつけてきた。
母は怒ると父より強いし怖い。
一先ずは朝食を食べることにした。