黄昏
†1†
―太陽が橙に染まったら
月が出るまで外へ出ては
いけません―
「なんて、言われても
無理でしょ?」
「でも、絶対でちゃダメだよ!
小雪ちゃん、ここ来たばかりだからそう言うかも知れないけど…
本当にダメだよ!」
私は親の都合でつい最近この地域に越して来た。
学校の友達、先生、近所の人までが同じ事を言う。
"太陽が橙に染まったら
月が出るまで外へ出てはいけません"
そんな事言われても
"ハイそうですか"
なんて言えない。
「あれ?
山村さんは?」
「さぁ?風邪じゃない?」
昨日まで元気にしていた隣の席の彼女がいない。
教室の端でコソコソと
何かが聞こえてくる。
それが少しずつ広がって……
月が出るまで外へ出ては
いけません―
「なんて、言われても
無理でしょ?」
「でも、絶対でちゃダメだよ!
小雪ちゃん、ここ来たばかりだからそう言うかも知れないけど…
本当にダメだよ!」
私は親の都合でつい最近この地域に越して来た。
学校の友達、先生、近所の人までが同じ事を言う。
"太陽が橙に染まったら
月が出るまで外へ出てはいけません"
そんな事言われても
"ハイそうですか"
なんて言えない。
「あれ?
山村さんは?」
「さぁ?風邪じゃない?」
昨日まで元気にしていた隣の席の彼女がいない。
教室の端でコソコソと
何かが聞こえてくる。
それが少しずつ広がって……