黄昏
長野の言葉が私の心を
一気に冷やした。

自分のしようとしていた事に恐怖を感じた。

「自分が自分でなくなるって……
どういうこと?」

「…それは、わからないけど…」

長野は何か隠しているみたいだ…

「そういえば、今日、
山村さんみたいな人影を見たの…
でも、声をかけようとしたら、久遠さんに止められたの…
"ソレは山村さんじゃない"って…」

「久遠さん?」

「そう。
彼女、なんだか不思議な感じがしたんだけど…」

一瞬、静かな空気が流れた…
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