冷血上司の恋愛論
強がりには甘く
「万利乃?」
男の口が藤井の名前を呼んだ時、二人の間に割って入った。
「田所さん。今日は、宜しくお願いします」
俺の声に、やっと田所が藤井から視線を外して、俺を見た。
「え、あ、はい。こちらこそ。どうぞお掛けください」
促されたのは、カウンターではなく、窓際のソファー席。
藤井と並んで座った。
「万利乃、どうして?『Dreamホーム』は、どうした?」
コーヒーを2つ持ってきて向かい側に座った田所は、俺に小さく頭を下げてから藤井に質問を投げ掛けた。
「私、今は、SBコーポレーションにいるの。社長が勉強して来いって言って」
「だって、お前。大手じゃ出来ないことがしたいからって言ってただろ?会社を辞めてライバル会社にいるとは。だから、俺、……」
「何?私に会うのが嫌でSBコーポレーションに依頼したような口振りね」
「いや、そういうわけではないけど」
男の口が藤井の名前を呼んだ時、二人の間に割って入った。
「田所さん。今日は、宜しくお願いします」
俺の声に、やっと田所が藤井から視線を外して、俺を見た。
「え、あ、はい。こちらこそ。どうぞお掛けください」
促されたのは、カウンターではなく、窓際のソファー席。
藤井と並んで座った。
「万利乃、どうして?『Dreamホーム』は、どうした?」
コーヒーを2つ持ってきて向かい側に座った田所は、俺に小さく頭を下げてから藤井に質問を投げ掛けた。
「私、今は、SBコーポレーションにいるの。社長が勉強して来いって言って」
「だって、お前。大手じゃ出来ないことがしたいからって言ってただろ?会社を辞めてライバル会社にいるとは。だから、俺、……」
「何?私に会うのが嫌でSBコーポレーションに依頼したような口振りね」
「いや、そういうわけではないけど」