隣の男子の落とし方。


「…………そうゆう、関係じゃないから」


『え……………』



(別に、そんな関係でもなんでもない)


ただ、どちらが落とせるか

先に惚れるのか…なんて。


そんだけの話なわけだし……、

……で、どうすればいいのかな、これ。



すると彼女は下を向いてしまった。



『助けてもらって、舞い上がってた私がバカだったんだよね。

…………美波ちゃんに止めてもらえば良かった』


そう言って彼女は、涙を少し落として

走っていった。



「ちょっと…………っ!」




< 101 / 270 >

この作品をシェア

pagetop