隣の男子の落とし方。
「待って……、なんか記憶に引っかかる…っ」
何かが頭の中で引っかかる。
……絶対、何かを私は知ってる。
『ん?あたしも知ってるような………』
桜菜もなんだか不思議そうに呟く。
何で2人でこんな頭を抱えてるんだろうか。
………朝からヘンなことしてるなぁ。
『あ、ほらなんかあの子だよ』
「へ?」
ほらなんかって何だ?
桜菜は思い出したように目を細めるけど
その人の名前は出てこないらしい。