隣の男子の落とし方。


『佐伯さん、結構性格キツいんだけど

友達とか多くて。


苦手な子もその分いるけど、別に害を与えてるわけじゃなくてね。


まぁ、間宮くんには害がいっちゃったか……』



ほののちゃんもまたどんどん暗くなっていって、

私たちも声がなかなか出なくなった。



間宮は中学の時、どんな人だったんだろう、

佐伯さんに恋をしていた間宮は……。


少しまた、胸がズキッと重く感じたとき、

ちょうど昼休み終了の鐘が鳴った。



………もう、そんなに時間が経っていたんだ。



「ありがと、ほののちゃん。

ごめんねっ、昼休み潰しちゃって……」


私がそう言うと、ほののちゃんは

優しく笑った。





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