隣の男子の落とし方。
……確かに。
いきなりじゃなかったら、昨日でも言ってくれたはず。
そんなにあの人、適当な人じゃない…はず。
『………用事ってなんだろうね』
私がまたぼーっとしてるからなのか、
もう一度、桜菜は言った。
「いや、気になるけど…………」
こればかりはしょうがない。
だって間宮の事情なわけだし……。
下駄箱について、靴をとる。
それでまた、のろのろと歩くんだけど。
『あのっ、有川さん!』