隣の男子の落とし方。
でもまぁ、本当のことだし。
もう、佐伯とはいれない。一緒になんて。
あん時とは、もう感情なんて変わってる。
『じゃあな、これで最後だから』
そう言って佐伯から離れると、
小さな声で『意味わかんない……』と小さく呟く声が聞こえた。
(………もし、俺が有川と会ってなかったらどうなってたんだか)
そんなことを考えたけど、どーでもよくなったから
そのまま駅まで1人で静かに歩いた。
………明日は、有川と帰ろう。
でも、なんだかどんな顔して会えばいいのか
分からない。